東洋医学と頭痛
- 2021年08月08日
- カテゴリー:未分類
こんにちは、鍼灸師の陸です。
暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
空調の効いた室内と室外の寒暖の差が激しく,
体調を崩しやすいのでお気をつけてお過ごしくださいね!
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本日は【頭痛と東洋医学の観点】についてお話いたします。
まず、皆様は頭痛には種類があることをご存知ですか?
西洋医学では一次性頭痛と二次性頭痛があります。
一次性はさらに分かれて、
①緊張型頭痛:頭が締め付けられるような痛み
②片頭痛:ズキズキする拍動性の痛み
③群発性頭痛:目の中(中の上)が痛む
があり、二次性は今までに経験したことのないような痛みを伴うクモ膜下出血や、だんだん痛みが強くなっていく脳出血などがあげられます。
では、東洋医学で考える頭痛とはどんなものがあるのか。
こちらも大きく二つに分かれます。
一つ目は六邪が原因の外感頭痛(風邪〈ふうじゃ〉に伴う頭痛が多い)
もう一つが七情や臓腑が原因である内傷頭痛に分けることが出来ます。
内傷頭痛の代表例として
①血瘀
②痰濁
③肝鬱化火
が挙げられます。
具体的に
①血瘀:同じ場所が痛んだり、運動時や夜間に悪化するズキズキした刺すような痛みを訴えることが多い。原因として打撲やむちうちなどによって気滞血瘀となって脈絡が阻害して起こる。血行を促進して瘀血を取り除くことで改善します。
②痰濁:頭が締め付けられるような(圧迫される)痛みや吐き気、嘔吐や眩暈を伴い食欲不振などを呈する。原因として飲食の不摂生によるもので、脾の運化の失調によって痰濁が生じます。その結果、呼吸器官と消化器官に不調が生じる。脾の働きを補い津液の巡りを促すことで改善する。
③肝鬱化火:痛む場所が毎回変わり、腹部膨満感や便秘を呈する。口が苦く、渇く。
原因として鬱屈した感情やストレス、怒りが間の疏泄機能を傷つけることで、肝気の停滞、肝火上炎で頭痛が起きます。肝を補い気の巡りを促すことが良い。
と言われています。
鍼灸施術では弁証論治を行い施術をすることで上記の症状の改善を図ることが可能です。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。