天気と体の関係《気象病について》
- 2021年05月16日
- カテゴリー:未分類
こんにちは、鍼灸師の陸です。
本日はあいにくの空模様、来週もお天気は下り坂のようですね。
本日はそんな天気と身体、気象病のお話を致します。
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雨の日は頭が痛くなる、体が怠い、喘息の発作が起きる、古傷が痛む、気分が落ち込むなどの経験をされたことがあるのではないでしょうか?
上記のように天候によって引き起こされる体調不良を、昔から医療の現場では【気象病】と呼ばれています。
決して気のせいではなく、実際に身体の不調から起きています。
気象病は頭痛、眩暈、耳鳴り、くびの痛み、倦怠感、気管支喘息、関節痛、神経痛、うつや気分の落ち込み、不安症や古傷の痛みなどが症状としてみられます。
昔から、天気と体の関係の深さは分かっていましたが、近年は生活習慣の乱れによって不調をきたしやすい体質になりやすいことや、ゲリラ豪雨のような短期的で局地的な大雨によって極端な気象の変化によって気象病の症状を訴える方は増加傾向にあります。
原因は、気圧の変化です。
気圧の変化と聞くと。
「それは分かっている」
「なんで気圧が変わると不調になるの」
なんて思いますよね。
この説明には体のメカニズムを交えてお伝えします。
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気圧が変わると人間の身体はストレスを感じます。
すると、人が持っている恒常性維持機能=ホメオスタシスの働きによってそれに抵抗しようとして(身体を一定に保とうとして)、自律神経が活性化します。
この時自律神経の交感神経と副交感神経のバランスの乱れによって不調をきたします。
近年の研究では気圧の変化を感じる内耳の信号によって交感神経が優位になり、ストレス刺激として起因。
特に内耳の機能が過敏であることで交感神経が過剰に活性化され、全身に無意識に緊張状態(力が抜けにくい)を作りだします。
気圧の低下による人体のへの圧力が減り血管の拡張、それを抑える為(ストレスに負けないために)に筋肉の硬直(筋緊張)が起きます。
この筋肉の緊張状態により血管を圧迫、虚血状態(細胞内の酸欠状態)で症状が誘発されます。
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予防の方法について、
・十分な睡眠(休息)・規則正しい生活
・正しい食生活
が必須となります。
また筋緊張が起きている方(頭痛薬を飲むと楽)は鍼灸施術や指圧・マッサージは有効です。
身体の緊張は癖になっていることが多いので緩める習慣は必要です。
他にも体を緩める意味では入浴もおすすめです。
ぜひ実践してみたください!!
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本日も最後までお読み頂き有難うございました。